Plan 9でのbindとmountを解説する。この2つのコマンドは同じ名前空間に属するプロセスの名前空間を修正することができる。
Unix系OSと違い、Plan 9のbind/mountは一般ユーザーで実行可能である。Unixの名前空間は1つであるが、Plan 9の名前空間はプロセスごとに存在しているためである。
mountはサーバが提供するサービスをファイルとして名前空間にマウントし、使えるようにする。さらに、Unixとは違い、mountされたファイルシステムは他のユーザーからは不可視である。
bindはUnixのlnコマンドに似ている。あるファイルやディレクトリを他のファイルやディレクトリにバインドすることができる。これは、ショートカットの作成とみなすこともできる。また、別名をつけているとみなすこともできる。さらには、同じ名前同士ならオブジェクト指向のオーバーライドに似た効果を発揮することもできる。ディレクトリどうしならユニオンディレクトリになる。
bindの-aと-bオプションは同じファイルまたはディレクトリが存在した時の優先度を表す。
bindの-bオプションは優先度を高くする。つまり、既存のファイルまたはディレクトリを置き換える効果がある。
bindの-aオプションは優先度を低くする。
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